ワクチンの接種時期について
こんにちは、院長の永山です。
今回はよくある質問で、犬と猫のワクチンの接種時期についてお話します。
ワクチンの接種プログラムは色々ありますが、今回は当院で推奨している方法をお伝えしますね。
まずは犬の接種時期ですが1回目は生後6週から8週の間に接種します。これはこの頃からお母さんから貰った抵抗力が落ち始めるからです。
その後、3から4週間ごとに2回追加接種を行い、以降は1年ごとに予防を行っていきます。
猫も同様に生後6週から8週に1回目の接種を行いますが、追加接種は1か月後の1回だけであとは1年ごとの予防になります。
1年ごとの接種は飼い主様も時期がわからなくなりがちですので、時期が近付くと当院から案内のお葉書を送らせていただいております。
余談ですがワクチンの接種に関連して集団免疫という考え方があります。
簡単に言うと、みんなが予防していればたまたま抵抗力が落ちた人がいても病原体自体が少ないので簡単には感染を起こさない、という考え方です。
この考え方は人の予防医療においても非常に重要視されており、様々な研究がされています。
では犬や猫の予防についてはどうかというと、残念なことに我が国は犬猫のワクチン接種率が低く、集団免疫が十分機能しているとは言いにくい現状です。
ご自身の大切なペットのためにも、地域に暮らす動物たちのためにも確実な予防を行っていただければと思います。